世界らん展日本大賞2004
速報

 2004年2月21日(土)〜29日(日) まで東京ドームで行われている世界らん展は、 9日間の開催期間中に毎回40万人を越える来場者を数える、文句なしに世界最大級の蘭展です。 今年のテーマは鮮やか・躍動・個性だそうで、エントランスには100万輪のオンシジュームを用いたドームなどが飾られています。
公式発表では22カ国が参加し、1172点の審査が行われました。  出品、出展を合わせた総数は約100,000株だそうで、どのくらいの誤差があるかはさておき、年に一度の大きなお祭りです。
今回も前夜祭である内覧会に行ってまいりましたので、このサイトに来て頂いた皆さまに、 その一部をご紹介したいと思います。なお、会場内の照明の関係で、ラベンダー花等は実際の色相と変わっておりますのでその点はご了承下さい。画像はクリックすると拡大されます。
上の写真が会場全体の様子。 日本最大の蘭展イベントだけあって、その眺めは圧巻です。開催期間中はこの広い会場中が来場者で一杯になります。
らん展でのメインとなるシンボルゾーンです。今年はその頂上に地球をイメージしたオブジェが飾られこの展示会が世界的規模で行われている事を象徴します。 またここには日本大賞をはじめとする個別展示の中から、厳選なる審査によって選ばれた、各部門の最高品種が飾られています。


開会式には高円宮妃久子さまをはじめ、米国のベーカー駐日大使、内閣官房副長官、アメリカ蘭協会(AOS)、世界蘭会議委員会(WOC)、 英国王立園芸協会(RHS)などから各代表らが出席し、華やかにセレモニーが行われました。また、この式場は会期中は正面ゲートとなり、 後方に見える100万輪のオンシジュームで飾られたドームをくぐり、右上の写真に出ているシンボルタワーへと続くコンコースとなります。

下の写真が毎日午後5時50分から行われる「光のオーキッド・ファンタジー」と呼ばれれるイベントで、会場内のメインライトを落とし、間接照明だけでライトアップされ幻想的な空間を作り出しています。

賛否両論はあると思いますが、イベントですのでこの手の演出は賛成です。音響を整え、レーザーやメタハラ、スモークなどを使っても面白いかもしれません。もっとも、この会場は、写真では派手ですが、実際にはしっとりとした静かな空間が流れています。

世界らん展日本大賞2004の個別審査部門の上位3点です。
日本大賞

国分寺洋蘭園
渡辺 大之(埼玉県)
Phal. Faith 'White Knight'
ファレノプシス フェイス‘ホワイト ナイト’
花形、向き、バランスとも良いですが、何よりこれで1個体というのが凄いです。日本ではなかなかここまで育ってくれません。
日本大賞

世芥蘭業
馮 将魁(台湾)
Dtps. Leopard Prince 'Sogo F-1138'
ドリティノプシス レパード プリンス‘ソゴー F-1138’
少し青味がかかっていますが、実際は淡いパステ
ルピンクです。ピンク地に扇を広げたような形でス
ポットが入り、ずいぶんと日本的ないでたちです。
ステムの分岐の仕方も個性的。
日本大賞

若林 光男(長野県)
Aslla. aficana 'True Island'
アンセリア アフリカーナ‘トゥルー アイランド’
大きくなる事は知っていましたが、ここまで大きくなった物を見たことがある人は少ないと思います。
しかも出品された方は個人の趣味家だとか・・・・
まったく頭の下がる思いです。

シンボルゾーン
上位3点の他に評価の高かった作品です

ディスプレイ
ブース展示の作品です。


世界らん展日本大賞2004公式ページへのリンク

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